神社・古墳めぐり / 尾張の式内社めぐり / 孫若御子神社

孫若御子神社

式内社調査報告によれば、式内「孫若御子(ひこわかみこ)神社」の遺存の社とされるのは、熱田神宮の摂社、孫若御子神社である。
【由緒】

当社の創祀年代は不詳。

江戸時代には、熱田神宮の摂社の一つとして記されているが、熱田七社には含まれていない。

明治に入って、式内社の遺存の社であることをもって、独立した敷地を有し、社殿も大きく造られた。

【所在】

熱田神宮の境内、南新宮の南に鎮座する。

明治以前は、本宮西門の鎮皇門に近い御田社の南隣に建てられていたが、明治7年に大福田社の旧鎮座地にあたる現在地に遷座された。

【祭神】

現在、当社は天忍穂耳命の御子で尾張氏の祖神である「天火明命(あめのほあかりのみこと)」を祀っている。

本宮の天照大神、その子の天忍穂耳命が日割御子神社に、そして天照大神の孫にあたる天火明命がここに祀られていることになる。

当社の祭神については、古来、日本武尊の第七男の稚武彦王、日本武尊の孫の応神天皇など諸説あるが、式内社調査報告では、本社熱田神宮の御分霊を祀る所謂、御子神と解すべきであろう、としている。

【社殿】

現在、両流造りの本殿のみで、明治七年の遷座の時に建てられた。古くは、釣殿・拝殿などの建物があったが、大破して小祠になったと伝えられている。

【参拝記】

ここも、2009年12月20日に熱田神宮境内の摂社・末社を見て回った時に参拝した。